医療や介護の現場において患者にメイクをする化粧療法のことをメイクセラピーといいます。メイクには、外見をキレイにするだけでなく、前向きな気持ちにしてくれる効果もあるため、福祉の現場では徐々に注目されつつあります。化粧によって自分の魅力を引き出してもらうことで、イキイキと生きていく活力が湧く高齢者や病気に苦しむ患者は少なくないので、その需要は徐々に伸びています。
メイクセラピーを行う施術者は、「メイクセラピスト」と呼ばれており、活躍していく上では資格の取得がポイントになります。ですから、メイクセラピストを目指す場合は、まず一般社団法人メイクセラピストジャパンでメイクセラピー検定を受けるようにしましょう。受験は、4段階のレベルにわかれて行われますが、2級までは受験制限はないので、誰でも受けることが可能です。しかも、3級は在宅筆記試験とオンラインで受験ができるので、働きながらでも資格取得はできます。ちなみに、学習方法は、独学から通信講座に外部セミナーなど様々なので、自分に合った勉強方法で学ぶといいでしょう。
それから、メイクセラピーは、美容全般が活動領域になり、女性全体を対象とした内容となっているので、メイクアップ技術と併せて女性心理の知識も必要です。2級からは、メイクモデルに半顔メイクを施す実技試験が加わるそうなので、メイクセラピスト検定を取得したい人は、専門知識とと共に、心理学やメイク技術もマスターしておかなければなりません。